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「ぼくたちがセックスについて話すこと」読む書くⅢ/日本語表現2

  • anc05825
  • 2014年7月11日
  • 読了時間: 2分

石田衣良『4TEEN』のなかの第6話「ぼくたちがセックスについて話すこと」を、日本語ⅢA/日本語表現2のクラスの最後のテーマにしました。

文学を授業で扱うことは少ないのですが、まずタイトルで学生をぐっと惹きつけるので、この物語は毎期使います。

しかし、今期はかなり丁寧に読み、話し合い、意見文を書かせます。

あらすじは、中学2年生の男の子たちのグループが、学校の帰り道の橋の上から、川を流れてくるコンドームを見つけるところから始まります。

そのなかのひとりのカズヤはクラス一の美女のイズミから告白されますが、断ってしまいます。

そして、ある事件がきっかけになり、カズヤは自分がゲイであり、女の子のイズミを好きになることはできないと、クラス全員の前でカミングアウトするのです。

その後カズヤはそれまでにもましてクラスの女の子の人気者になり、バレンタインデーにはクラス最多のチョコを獲得します。 そして、カズヤがほんとうに好きなのは、同じグループの「ダサい」「ユニクロ」男子の、女性しか愛せないダイだった、という少し悲しい物語です。

短編とは言っても留学生には少し長いものなので、読み方はLTD(Learning Through Discussion )学習法を参考にしました。

まず、語彙、主張、話題を読み取り、話し合いました。

次に、知識の統合、知識の適用、教材の評価を行いました。

ここでは話し合う時間がなくなってしまい、代表的なコメントをわたしがまとめてプリントして配布しました。

そして、ホットシート カズヤ、イズミ、ダイの3人になってくれる学生のボランティアを募りました。

たとえばカズヤへの質問。

・両親には話したのか。話せるのか。

・ダイには告白できるのか。

・あんなにかわいい女の子をなぜ好きになれないのか。

・今まで他の場所でカミングアウトしたことがあるのか。 ・ダイに告白したら、ダイに迷惑がかかると思わないのか。

・今までにどんな辛いことがあったか。

今回は1200字の作文です。

できあがりは「敬和・クラス」ページにアップする予定です。

 
 
 

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