『実践・作文指導』がでました
- anc05825
- 2014年10月19日
- 読了時間: 2分
恩師の石黒圭先生(一橋大学)のチームで、作文指導書を作りました。
2年前にほぼ同メンバーで会話クラスの活動集も作っています。
表紙の帯は「作文教育に必要なのは、よい教材ではなく、よい教師である」。 序章にある、作文教師にありがちや三つの「病」は、けっこう突き刺さりますΣ(゚д゚lll) 石黒先生のネーミングも、とてもうまいなあと思います。 ・「目的意識欠落病」:授業準備の劣化
・「授業マンネリ病」:教室活動の劣化
・「教師万能病」:フィードバックの劣化
そして、この本は上の三つの病に対処する形、つまり、授業準備・教室活動・フィードバックの三つの領域が設定され、それぞれ「テーマ設定」「書けない学習者支援」「誤用」「母語の影響」などのいくつかの観点から検討されています。
それぞれに魅力的な内容が詰まっています。
売れたらいいなあと思います!
わたしは授業準備の「作文のツール」の章を担当しました。
手書きかパソコン入力か、SNSは作文授業に使えるのか、などについて初歩的な理論とノウハウをまとめました。
特に、『クラスメートは外国人 入門編 はじめて学ぶ多文化共生』という漫画にでてくる方法を参考に、Skypeを使って少し硬い書きことばを作文してみる活動は、執筆にご協力いただいたフィリピン人女性Jさんのニーズにも合ってうまく機能したと思います。 また、Facebookを使った作文活動は、日本語教育学会の秋季大会でもいくつか発表があり現状ではまだ試行錯誤の段階ですが、やはり実践して考察して発表してというサイクルを繰り返す必要がありますね。
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