

シャドーイング日誌・NHK「やさしい日本語」ニュース・スマホ、を使った課題
初級の総合クラスと上級の聴解クラスで、NHKのNews WEB EASYのシャドーイングを、今期は輪番で発表させる課題をだしています。 受講者全員が、スマホとイヤホンを使ってNHK「やさしい日本語」WEBニュースのシャドーイングを、毎日練習することになっています。...
作文の評価について:ICEモデルとLTD学習
1000円の小さな本 『主体的学びにつなげる評価と授業方法:カナダで実践されるICEモデル』 を読みました。 しばしば教師から学習者に「注入」される基礎的な知識、暗記すべきことがらを「アイディア(I-idea)」と呼び、その大切さは尊重しつつ、それだけでは「浅い学び」にしか...
『風の王国』 戸籍編入を拒んだ人々
五木寛之は、1985年にこの小説を書いた。 主人公のフリーライター速見卓は、無籍流浪の民〈ケンシ〉(誤称として俗称的にサンカ、サンガ、サンクヮなどとも呼ばれる)の末裔だった。 ケンシとは、「山を降りて里に住まず、里にありて山を離れず、山と里の被網(あい)に流れる者」=世...
ファービアン
2015年も50日過ぎたのだった。 年賀状に「当面の目標はブログ更新」と書いたにもかかわらず、今年初めて。 いろいろなことがあった。 いろいろなことがあった。 1月7日にパリの新聞社やユダヤ系スーパーが襲撃され、15人の人たちが死んでしまった。...
「外国人」、「日本人」。
アメリカ人の友人から、「『外国人』ということばは、使うべきではない」という意見を聞きました。 ――――――――― 「外国人」ということばは、日本国籍を持っているにもかかわらず、日本語母語話者であるにもかかわらず、日本生まれであるにもかかわらず、日本にしか住んだことがないにも...
『STONER』 『ストーナー』 ジョン・ウィリアムズ
この週末は東京にいる予定だったのだけれど、ハプニング(仇敵ぎっくり腰)でぽっかりひとりで過ごすことになった。 ジョン・ウィリアムズ『ストーナー』を読む。 アメリカ中部、19世紀終わり貧農の両親のもとに生まれたウィリアム・ストーナーが、学び働き教え、愛し、病み死んでゆく、静か...
「目標」は、要る?
先日の日本事情のクラスでは、「目標が必要だ」という留学生のレポート下書き(まだメモの段階)をもとに話し合いました。 「日本に来て日本語の勉強はがんばった。そして、いい成績も欲しいから専門の勉強もがんばってきた。でも、ではその日本語や勉強してきた知識を使って何をしたいのか、何...
留学生の「キャリア形成」 (と日本語教育)
先週末は早稲田で「留学生のキャリア形成におけるアカデミック・ジャパニーズ教育の意味を考える」という研究会に行きました。 日本の企業文化に合わせた/合わせられるような学生の力を養成することが必要なのか。それとも、もっと「イノベィティブ」な、停滞した日本企業に変革を生み出すよう...


「パーソナル・ライティング」
週末の土曜日に成城大学で、「表現教育の可能性-パーソナル・ライティングをめぐって」という公開FDワークショップに参加しました。 刺激的な勉強でした。 ・多くの大学では「アカデミック・ライティング」だけでは対応しきれない。...


『実践・作文指導』がでました
恩師の石黒圭先生(一橋大学)のチームで、作文指導書を作りました。 2年前にほぼ同メンバーで会話クラスの活動集も作っています。 表紙の帯は「作文教育に必要なのは、よい教材ではなく、よい教師である」。 序章にある、作文教師にありがちや三つの「病」は、けっこう突き刺さりますΣ(...